食品工場での大事なリスク管理(目にみえない危険を学びました)

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イカリ消毒㈱ 江藤さん   「おっちゃん」と自称しながら、真摯な講義で情報満載!

 

50代以上の世代は、腸チフス、赤痢(疫痢)といった言葉にある種のノスタルジーを感じるかもしれません。

幸いなことに近頃ではほとんど聞かれなくなりました。

NHKの朝の連ドラで主人公村岡花子の息子が発病からわずかで亡くなったのは、この疫痢でした。

それほど恐ろしい病気がなりをひそめたのは、上下水道の整備や冷蔵庫の普及、それに伴う衛生意識の向上にほかなりません。

しかし食中毒は未だ制御しきれない病気ですし、昨年末のアクリフーズ事件のように悪意による危害が起きる可能性はゼロにはできません。

食の安全(フードセーフティー)、食品防御(フードディフェンス)は、食品の生産・製造現場に立ち入る検査員にとって

また、消費者の立場からも十分な知識をたくわえ、注意を払うべきことであると、イカリ消毒江藤さんのお話を伺いながら強く感じました。

有機の検査では、規格・基準への適合ばかりに気をとられがちです。

たしかに、有機食品は農薬や添加物などの化学的な危害は無視できるレベルと思いますが

食の安全や防御についてのさらに広い視野を持って、現場に向かうべきと思いました。

 

伊藤和代

2014年9月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : Mutsumi