1. 法の順守
日本では、2000 年から JAS 法のもとで有機認証制度が施行されています。認証制度の骨格を理解し、規格や基準を事例も交えながら学びます。
2. オーガニック性保持のための検査
“オーガニック”の検査に求められるものは、チェックリストに従った点検だけではありません。異なる現場でも対応できる、オーガニックとしての管理点を学びます。
3. 実務を前提とした演習の数々
講師はベテランの現役検査員が務めます。実際の検査で出会った事例や、申請者らの反応など、具体的な場面を紹介し、演習や模擬実習を通じて、実践に対応できる力をつけます。
4. 有機JAS認証農場/加工場にて、模擬実習を実施
実際に有機JASの認証をうけて生産活動を行っている農場や加工場にて、模擬の検査を行います。報告書作成に講師による添削が入り、リアルな現場を経験できます。
この検査技術講習会のカリキュラムのベースは、米国に事務所を構え世界中の検査員で構成される IOIA(国際オ-ガニック検査員協会)のトレーニングに準拠しています。 IOIAは、検査技術の平準化、グローバルスタンダードを目指し、マニュアルの作成とトレーニングに取り組んでいます。この活動は IFOAM(国際有機農業運動連盟)や、米国を初めとする政府機関からも高い評価を得てきています。この講習会を修了すると、同時に、IOIAの講習を修了したことになります。
□農場コースと加工場コースがあります。
□1クール3部構成で、下記の内容で行います。
□規格、基準、検査技術などの基礎知識がある方は、受講したい講座だけをお選びいただけます。(コース修了要件は本ページの最下部でご確認ください)
□テキストはJOIAオリジナルの「オーガニック検査技術講習会テキスト」を使用します。
□テキストやその他の情報共有、選択式の理解度確認テストはWEBシステムを使用しますので、専用で使用できるメールアドレスをご用意ください。
■第1部 認証制度編 1日間/9:00~18:00
□座学(オンライン)有機JAS認証制度がどのような仕組みで成り立っているのか、基準や規格の基本的な読み方を学び、将来法改正や告示の改訂があっても、対応できるように解説します。
農場コース・加工場コース 共通
・JAS法と検査認証制度
・格付の表示と法律上の位置付け
・JAS規格の解説(農産物、加工食品それぞれ)
・認証の技術的基準の解説(農場と加工場それぞれ)
・小分け、輸出入業者
・理解度確認テスト:選択式(90分)
■第2部 検査技術編 1日間/9:00~18:00
□座学(オンライン)認証制度の中で検査員に期待される役割を学びます。全体の手順やポイント、特に、「オーガニックであること」をいかにして保持するかについて、リスクの見分け方をつかみます。また、根拠となる書類や記録の確認方法について、事例を用いながら説明します。
農場コース
・認証プロセスと検査員の役割
・検査の手順(全体の流れ、書類審査と実地検査のポイント)
・農業資材の確認
・オーガニック性を損なうリスクについて
・農場検査における記録の確認
・検査報告書の書き方
・理解度確認テスト:選択式(90分)
加工場コース
・認証プロセスと検査員の役割
・検査の手順(全体の流れ、書類審査と実地検査のポイント)
・有機で使える原材料・添加物・加工助剤
・有機で要求される衛生管理・防虫防鼠管理
・表示やラベルの見方
・加工場検査における記録の確認
・理解度確認テスト:選択式(90分)
■第3部 検査技術 演習・実践編 3日間
□1日目 座学(対面)/9:00~18:00
オーガニック性を損なうリスクを、事例を用いながら、リスクの評価を参加者自らが行います。記録の作成、書類の管理状況は、事業者ごとに異なります。事例を用いながら、要領よく確認する練習を行います。検査員の役割は、検査時の確認事項を、終了時に事業者に伝え、結果を報告することです。その基本を学びます。)
農場コース
・オーガニック性を損なうリスクの判断(圃場、栽培管理、収穫以後の管理)
・記録の確認方法
・検査時の指摘の方法
・終了会議での書面の残し方
・検査報告書の書き方
加工場コース
・オーガニック性を損なうリスクの判断
・有機で使える原材料の確認方法
・記録の確認方法
・検査時の指摘の方法
・終了会議での書面の残し方
・検査報告書の書き方
□2日目 模擬検査(実地)/9:00~17:00
有機JAS認証事業者の農場、加工場を訪ね、実際の検査を行うように、模擬で行います。後日、その結果を報告書にまとめて提出していただきます。
・模擬検査の実施
・模擬検査のまとめ
・検査報告書:記述式(講師による添削付き)
□3日目 座学(対面)/9:00~16:00
・模擬検査報告書作成の準備
・第3部の復習、全3部のフォローアップ
・理解度確認テスト:記述式(農場コース150分、加工場コース120分)
■第1部 オンライン 27,500円(税込)
■第2部 オンライン 27,500円(税込)
■第3部 対面・実地 110,000円(税込)
■ご受講いただいた方には、証書を発行いたします。(分割して受講された場合は、各講座の証書を発行いたします)
■各講座、受講とテストの合格が「修了証」発行の条件となります。合格しない場合も「参加証を発行いたします。テストのみを受験された場合は「合格証」になります。
■全ての講座を受講/受験され、テストと模擬実習報告書を合格された方に、コースの「修了証」を発行します。合格しない場合も「参加証」を発行いたします。
■JOIA/IOIAの修了証をご希望の方は、すべての講座を1年以内に受講されることが必要となります。
■この講習会で取得する修了証は、検査員の資格証明とはなりません。
■JAS法において検査業務を行う場合には、各登録認証機関が定める資格要件を見たす必要があります。契約に際し、予め登録認証機関にご確認ください。
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